「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演いただいています。
第14回目は、12月26日、カゴメ株式会社東京支社健康事業部シニアスペシャリストの菅沼大行先生に「野菜摂取状況を可視化するデバイスの開発と活用」と題してご講演していただきました。
まず、カゴメ株式会社の会社紹介をして頂きました。そもそもは西洋野菜を製造しながら、それを元にしたジュースの販売を開始して、今ではお馴染みのトマトケチャップなども販売するようになったとのことでした。昨今、日本人の野菜摂取不足が問題になっており、それが生活習慣病や認知症の予防にも関連しているとのことで、このような問題にも取り組んでいるとのことでした。実際に、青森県弘前市での取り組みや、栃木県鉾田市での取り組みについて紹介して頂きました。その中でも幼稚園から中学校にいたるまでの園児、生徒に対して、野菜農家の方による野菜作りのレクチャーや、野菜摂取の大切さを教える授業を展開して、子供の頃からの食育(植育)にも力を入れているとのことでした。

一方で、日本人の平均的な野菜摂取量は、1日あたり約260gと目標量の350gよりもはるかに少ない状況を踏まえて、「どうすれば、野菜をもっとたくさん食べてもらえるか?」や、「野菜が足りているかどうかを知るためにどうしたらいいか?」という問いについて個人ワークを行いながら授業を進めました。学生も自分ごとのように考え、自分たちの食習慣を見直すためのいい機会になりました。

最後に、緑黄色野菜摂取量を測定できる「ベジチェック」という装置をつかって、実際に学生が測定。下宿生の中には日本の平均値よりも下回っている学生もいて、改めて緑黄色野菜の摂取不足を実感したようで、食生活を改善しようとお互いに話していました。

次回は、2026年1月9日に、スペラファーマ株式会社開発分析研究本部の石場優香先生を講師にお招きして行います。
(バイオ環境学部 教授 藤田裕之)




