健康医療学部 健康スポーツ学科

Department of Health and Sports Sciences
健康医療学部

多様な健康状態、発達段階、生活環境にある人たちに対して科学的で専門的な支援を行い、人々の健康生活の実現と健康寿命の延伸に寄与する人材を育成することを目的とする。

健康スポーツ学科
健康医学・健康科学・身体運動科学・スポーツ社会学といった幅広い分野を融合させた学際的な教育研究によって、保健医療の知識と身体運動に関わる実践的スキルを修得し、教育・医療・保健・福祉、そして健康産業において、人々の健康の維持・増進に貢献する職業人の育成を目指す。

文武両道をつらぬき
社会へ踏み出す
自信がついた。

健康医療学部 健康スポーツ学科
北村 海登さん
京都橘高等学校出身
Interview私の先端

英語やスポーツを通じて
築いた社会で役立つ基礎

保健体育の教員免許が取得できるサッカーの強豪校を志望し、京都先端科学大学に入学。大学生活では勉強とサッカーの両立を強く意識していました。具体的な目標は、「教員免許を必ず取得すること」と「サッカー部で主力として活躍すること」。勉強面では履修した科目は絶対落とさない。そのためにも遅刻や欠席をせず、課題も期限内に出すことを徹底していました。サッカー部にも授業に真面目に取り組む雰囲気があり、遅刻する部員がいると「ちゃんとやろう」と声を掛け合っていました。
特に英語は少人数制で授業数も多く、密度濃く学んだ実感があります。外国人の先生による「英会話」では、初めは全然言葉が出てこなくて。でも、グループワーク中心で徐々に会話も増え、すごく楽しく学べました。今でもその時のメンバーとは仲がいいですよ。「英語」の授業は半期ごとのTOEIC®L&Rのスコアが成績やクラス分けに関係します。特に単語に力を入れながら、毎回行われる小テストの勉強をコツコツ重ねるうちに、自然とスコアも上がっていきました。
楽しかったのがSLS(スポーツ・ライフスキル)科目です。サッカー、バスケットボール、フィットネスから選択して、「安全に運動効果を上げる」ことを目標に、チームで練習メニューを考えていきます。健康スポーツ学科はスポーツの得意な学生が大半ですが、競技の経験度や体力には違いがあります。だから、課題があればみんなが納得できる方法を考えて意見を出し合う。スポーツを楽しみながら、チームワークを高めることができました。

教職課程も履修し
努力が自信になった

勉強面で最も大変だったのが、保健体育の教職課程です。他の授業やクラブ活動と両立するため、朝から晩まで大学にいる日々でした。授業がない時間は図書館を利用し、努力に努力を重ねて勉強しました。意欲的に取り組めたのは、健康スポーツ学科での学びが楽しかったから。特に実技を伴う授業では、体を動かしながら、先生方や学生同士、笑顔で積極的に進めていく雰囲気がとても心地よかったです。その他にもさまざまな授業を通じてたくさんの友人に恵まれ、自分の世界を豊かに広げることができました。
一方、サッカー部の活動でもゴールキーパーの主力選手を務めることができました。教職課程の講義の後、遅れて練習に参加するのですが、17時から19時までチーム全体練習、その後自主練習というスケジュールを週6日取り組んでいました。忙しい毎日の中で練習に励めたのも、手助けしてくれる仲間に恵まれたからだと感謝しています。

教員から銀行員へ
視野を広げ見つけた進路

教育実習では実習先の先生から学ぶことが多く、中学生たちとの交流も楽しくて教員の仕事にあらためて魅力を感じました。その一方で、卒業後の進路については、「視野を広げ、さまざまな業界や職種について知ったうえで見極めたい」との思いもありました。そこで、教員採用試験の勉強と並行して、民間企業への就職活動にも取り組みました。
ある銀行の説明会で、地域に広く貢献できる事業であること、さらに「銀行の仕事は“究極の接客業”」とのお話を聞き、強く心惹かれました。預金や借り入れは金融機関で条件にほとんど違いがないため、“人”で選ばれている。このことに感銘を受け、挑戦してみたいという思いが湧き起こってきました。教員という目標を追いかけてきただけに迷いもありましたが、キャリアサポートセンターの方にも相談しながら、内定をいただいた銀行への就職に舵を切るという決断をしました。
すでに証券外務員一種資格も取得し、今は簿記3級の勉強を始めています。経済や経営に関する知識は自分の人生にも役立ちますし、この大学で身につけた学ぶ姿勢をこれからも大切にしていきたい。そして、個人の方々から世界をフィールドにグローバルに展開する企業まで、さまざまなお客様の経済活動を支える役割に誇りを持って担えるよう、努力を重ねていきたいです。

挑戦と成長を糧に
新たな道を
開拓していく。

健康医療学部 健康スポーツ学科
林 和希さん
滋賀県立八日市高等学校出身
Interview私の先端

主体的に勉強する姿勢が
良い成果につながる

保健体育の教員を志していた私は、あらゆるスポーツを体験し、専門性を高めると同時に身体の構造を学ぶことで、子どもへの指導に活かしたいと考え、京都先端科学大学の健康スポーツ学科を選びました。4年間の学びを振り返って感じるのは、単位取得のために勉強するのではなく、私たち学生の学ぶ気持ちを引き出してくれるプログラムが充実しているということ。
例えば、英語の授業も初めは大変だなという印象でしたが、真面目に取り組めば着実に成果として表れ、次第に「英語が楽しいから勉強したい!」と思えるよう創意工夫されていました。私自身、TOEIC®L&Rのスコアが入学時から約250点アップし、自信につながりました。
自分から学ぶ。この姿勢を最も要求されたのがキャリア教育です。私はチャレンジ精神や向上心を自分の強みとして意識できていた一方で、「心配性な部分をどうポジティブに転換できるか」に悩み、あらためて自分自身と向き合う良い機会になりました。また、大学での学び全体に言えることとして、私に良い影響を与えてくれたのが「常識を疑え」ということ。これまでの自分の認識とは別の視点に立って考えることで、新たな気づきが芽生える瞬間が多くあり、学ぶ楽しさにつながっていたと思います。

副主将を務めた経験が
私を大きく成長させてくれた

私の大学生活を語るうえで絶対に欠かせない側面、それが準硬式野球部で副主将を務めた経験です。子どもの頃から野球を続け、小学生から高校生まで主将を務めてきた経験を活かして、副主将としてチームを引っ張っていこうと意気込んでいました。しかし、采配や方針を巡って主将と意見が合わず、チームをまとめられない状態が続いたことがありました。その時気づいたのが、先頭に立って責任を果たすのではなく、トップを支える立場で責任を果たすことが必要であり、その経験にはとても意義があるということ。自分自身の立場を見つめ直し、チームを支えられるように視点を変えたことで、準硬式野球部をチームとしてまとめることができ、全国大会出場という成果につながりました。この経験は社会でもきっと活かせるはず。なぜなら、社会に出てすぐにトップに立つわけではないからです。組織の中の置かれた立場で責任を果たしていく。そのために必要な能力・スキルに気づき、さらに内省することで就職活動に向けて良い準備ができました。

チャレンジ精神を大切に
自分の未来を拓いていこう

私は教員免許を取得する予定ですが、大学卒業後は心新たにエネルギー環境事業を展開する会社で営業職にチャレンジします。それは持ち前のチャレンジ精神や向上心を発揮して、どこまでできるか試してみたいから。やるからには誰よりも主体的に取り組み、成績面でも納得のいく結果を出したいと考えています。
私の信念は「自律して生きる」こと。大学生活は自由な反面、自分で決断することが必要です。私も、失敗も成功もたくさん味わいました。でもその分、数えきれないほど貴重な経験ができ、友人にも恵まれて充実した4年間を過ごすことができました。その結果、将来進みたい道を見出すことができたと感じます。
これから入学される皆さんには、この大学で思い切りチャレンジしてほしいです。苦手だと思うことにも挑戦し何かをつかむことで、新しいチャンスが巡ってくるのではないでしょうか。大学生活をどのように過ごすか決めるのも自分次第。勉強もプライベートも悔いのないように全力で頑張ってください。

ケガを乗り越えつかんだ
あきらめない心。

健康医療学部 健康スポーツ学科
杉本 亜以莉さん
京都両洋高等学校出身
Interview私の先端

スポーツが好きな仲間と
真剣に楽しく学ぶ

高校で力を入れていたバスケットボールと勉強を両立でき、地元からも近いことから京都先端科学大学への進学を決めました。小学生の頃からスポーツにふれあってきて、その素晴らしさを感じていたので、健康スポーツ学科の学びも魅力でした。大学が力を入れている英語に関しては、もともと得意ではなかったのですが、女子バスケットボール部の練習でも英語を取り入れていて、「Hello!」「What’s up?」などの簡単な挨拶から、山本監督からの英語の指示に応えて動くこともありました。内容が難しい時には分かる人が日本語に訳してチームメイトに伝えるなど、英語を使いこなすための学びの一環になっていたと感じます。
1、2年生で楽しかったのがSLS(スポーツ・ライフスキル)科目です。私たちの場合、他学科と合同ではなく学科内の学生のみで行います。私は2年間通してバスケットボールを選択。スポーツが好きな学生ばかりなので、試合までは練習メニューを提案し合ったり、ポジションや作戦を相談したりと和気あいあいとしているのですが、ひとたび試合となると、もう本気モード全開で勝ちに行く雰囲気でしたね(笑)。その後、3年生の秋から1年間、SA(スクールアシスタント)の活動に参加し、他学科のSLSの授業で先生の補助を行ったのですが、客観的に比べると健康スポーツ学科の学生は目が違う(笑)。やる時はやる!という雰囲気が好きだったし楽しかったです。クラブ活動に加えて授業でもグループワークが多く、人間関係を作り目標に向けて協力する力が養われたと感じます。

ケガで苦しんだ2年間、
監督や仲間の支えに感謝

そんな学生生活が一変したのが、1年生の2月のことです。足首に痛みがあり病院に行くと、「バスケットボールができなくなるかもしれない」と宣告されたんです。詳しい検査の結果、2年生の4月に足首の「距骨壊死」の診断が下りました。軽い捻挫以外に原因が思い浮かばず疑問でいっぱいに。「きっとなんとかなるはず」とリハビリを続け、手術で少しは良くなったものの、2年間は練習ができるほどには回復せず…。練習に行ってもコートの外でトレーニングするだけで、みんなが練習する姿を見るのが辛い時期もありました。
そんな中支えになってくれたのが監督とチームメイトです。監督からスカウティングを任され、「チームにいていいんだ」と思えたことが大きかったですね。スカウティングとは相手チームの分析のことで、プレー成績の数字や試合のビデオを細かく見ながら、各選手の動きを分析・予測し資料にまとめていきます。チームとしても初めての試みでとまどいもありましたが、「やるからには役立つものにしよう」と徐々に熱意を持って取り組むようになりました。チームメイトからも初めは「ホンマに役立つのー?」とワイワイ茶化されていましたが(笑)、少しずつ「この選手どうなん?」と聞きにきてくれるように。私のコートネームが「アル」なのですが、監督が「アルに聞きに行け!」と盛り立ててくださったことも大きかったです。

今度は自分がサポート
できる存在を目指したい

そんな時に専門の授業で感銘を受けたのが、3年生の時の「障がい者スポーツレクリエーション実習」です。講義に加えて、障がいのある方と一緒に車いすバスケットボールやボッチャなどの競技も経験。さらに、その方の障がいの原因となったケガのことやどう乗り越えたか、なぜこの競技をしようと思われたかなどのお話も聞くことができました。実際に車いすバスケットボールでシュートを打ってみると、車いすの操作が必要なうえ、座った体勢だと想像以上に力が入れづらいんです。ハイレベルな競技を行えるまで努力されてきたことに尊敬の念を抱くとともに、当時ケガで前向きな気持ちを失いそうになることもあった私には、とても深い意味のある励みとなりました。
この経験もあり、あきらめずにリハビリを続け、4年生の5月頃までにはみんなと一緒に練習できるようなっていきました。キャプテンとして11月からのトーナメント戦にも参加し、良い形で締めくくることができました。今思えば、辞めなくてよかった。あきらめず続けてこられて本当によかった。監督はじめチームのみんなにすごく感謝しています。
卒業後は奈良の不動産会社で賃貸住宅の仲介の仕事をします。就職活動では、ずっとチームスポーツであるバスケットボールに打ち込んできてケガの辛さも経験したので、営業職としてお客様と直接コミュニケーションを図りながら役立てる仕事がしたいと考えていました。就職先の会社は、対話を重ねる中で私の経験や人柄を評価していただき、私も「ぜひここで頑張りたい!」と心動かされ入社を決めました。春からは、お客様の新生活のスタートをサポートする存在として一生懸命取り組んでいきたいと思っています。