「シリーズ特別講義B」~社会の第一線で活躍中の方のお話しを聴く~第8回

2018年11月14日トピックス

「シリーズ特別講義B」はバイオ環境学部3学科の2年生以上に開講されている科目で、今後社会人になるためのキャリアアップに繋げるための15回にわたるオムニバス講義です。この授業では、産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演して頂いています。

「研究からイノベーションを生むQPMIサイクル」

株式会社リバネス創業開発事業部自然共生型産業研究所所長:福田裕士先生

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第8回は、沖縄では「福幸豚」をブランド化するなどでご活躍中の、リバネス創業開発事業部自然共生型産業研究所所長、福田裕士先生に「研究からイノベーションを生むQPMIサイクル」と題してご講演して頂きました。

まず、株式会社リバネスの会社についてご紹介頂き、研究者が立ち上げたというベンチャー企業設立の経緯や、若手研究者育成を大学生だけでなく、小中学生も対象とした取り組みについても説明して頂きました。

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次に、ご自身が係わった「福幸豚」のブランド化についてお話をして頂きました。これには、なかなか利益の出ない養豚の生産者に話を聞くと、大学時代に学んだ動物の飼育に関する研究成果がまったく通用しなかったことから、より現場に即した研究や人のネットワーク作りが必要だったとのことでした。最終的には、安価な飼料で飼育し、美味しい豚肉を生産してブランド化することで、生産者がハッピーになれるのではないかと言う発想から、一つずつ問題を解決して成功したとのことで、現在では鶏肉や山羊まで生産する会社を設立したとのことでした。

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最後に、“Question”、“Passion”、“Action”をワークシートを使用して実際に記載して、次世代のイノベーションを起こすためには“たった一人の「熱」が世界を変える”と言うメッセージを頂いて講演を終わりました。

次回は、理研ビタミン(株)食品改良剤開発部技術第4グループの藤原和広を講師にお招きして行います。

(バイオ環境学部 バイオサイエンス学科 教授 藤田裕之)

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