【経済経営学部ニュース】経済経営学部学会 2020年度第1回研究会

2020年11月24日トピックス

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2020年11月18日(水)、本学京都太秦キャンパス西館W302号室で対面とオンラインを併用した経済経営学部学会2020年度第1回研究会が開催されました。今回は、本年度より経済経営学部の教員として就任した2名の先生方を報告者とする研究報告です。

第1報告

報告者

金井 猛徳 准教授

タイトル

3次元深度センサを用いたジェスチャ操作によるデジタル教材システムの開発

報告概要

管理栄養士・栄養士養成課程における調理実習工程は、まず教員が模範を見せ、学生はそれを見ながら教材にメモをとる。その後、各自の班に分かれ実習を行うという形式である。しかし、実習の工程は複雑であること、衛生的な観点からも教材を確認することが困難な場合があるため、非接触で操作可能な教育支援システムを導入することで学習効果が高まると考えられる。そこで、本研究では調理実習において3次元深度センサを利用したジェスチャ操作を可能とするデジタル教材システムを開発した。
開発したシステムは、調理実習の課題であった「調理中に教材を何度も手に取ることで生じる衛生面の観点」、「複雑な調理工程による教材確認面の観点」について一定の対応ができ、今後より効果的な教育に繋がることが期待できると締めくくった。

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第2報告

報告者

神田 正樹 講師

タイトル

マーケティングにおけるエンゲージメント概念の研究

報告概要

企業経営において、従業員のエンゲージメントと顧客のエンゲージメントは個人のパフォーマンスの向上と企業業績にポジティブな影響を及ぼすとされ、その重要性が認識されている。顧客エンゲージメントは、「購買を超えたブランドや企業に対する顧客の行動の現れ」と定義され、口コミ活動、ブランド推奨、他の顧客支援、新製品開発の共創など広範囲に及ぶ様々な貢献行動に繋がるものである。しかしながら、顧客エンゲージメントの概念は、文脈依存的、相互作用的な性質をもち、関連概念との関係を含めてまだ十分な精緻化がなされていない。本研究では、エンゲージメントに影響する要因を特定するために、岐阜県の地域ブランド「超特選恵那栗」の製品を提供する菓子製造小売業者を取り巻く顧客・従業員・生産者のエンゲージメント調査を行った。本報告では、その分析結果から得られた発見事項と議論に基づいて、エンゲージメントについてのさらなる研究の方向性について提示した。

(経済経営学部 准教授 道和 孝治郎)

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