バイオ環境学部 審査結果
この度「京都先端科学大学 高校生論文コンテスト2020(バイオ環境学部)/第14 回バイオ環境賞」を開催したところ、各地から16点の論文の応募がありました。これらについて本学教員により厳正な審査を行い、下記の通り各賞を決定いたしました。受賞団体及び受賞者には賞状と副賞を、また応募者全員に記念品をお贈りいたします。
(このコンテストの概要についてはこちらをご覧ください。)
◆最優秀賞◆
- 学校名
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神戸市立科学技術高等学校
- 氏名
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佐野 繭子
- 担当の先生
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久間 美里先生
- 受賞課題名
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一般家庭における一年間に消費する魚の消化管に含まれるマイクロプラスチック
講評
大量のアジをさばくだけでも大変であるが、その後の消化管の抜き出し、分解・洗浄、顕微鏡によるマイクロプラスチック(MP)の観察など、とにかく実験量の豊富さに感心した。MP発生原因に注目したのも大変興味深く評価に値する。結果や考察のまとめ方にはやや不十分な点も見えるが、基礎的なデータ蓄積だけでも価値は高い。MPが発生しやすい海域(条件)やアジの生態など新たな視点を加えることでさらなる研究の発展が期待できる。
◆優秀賞◆
- 学校名
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奈良県立磯城野高等学校
- 氏名
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鈴木 聡吾(代表)・稲垣 明日香・出口 果奈・三浦 悠月
- 担当の先生
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中久保 美知子先生
- 受賞課題名
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HACCP(注)で地域と繋がりつくり出す、安心安全な加工食品
講評
食中毒による事故数や患者数を減らすには、小規模事業者の更なるHACCP導入が必要不可欠とされている。高校の食品加工室での問題発見とその改善に対する取り組みや、小規模事業者との意見交換会を通してさらにステップアップしたという点が評価に値する。今後も地域とともに、食品安全の意識を高めあって、PDCAサイクルを回し続けていただきたい。
注:Hazard Analysis and Critical Control Pointの略で、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中でそれらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法。
◆佳 作◆
- 学校名
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青森県立名久井農業高等学校
- 氏名
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寺沢 ゆき(代表)・中居 泉穂
- 担当の先生
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木村 亨先生
- 受賞課題名
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石こうキャピラリーバリアの研究
講評
河川水を灌漑利用する際の塩分の蓄積は、地球規模の重要な課題である。農業だけでなく広く環境分野でも利用できる点、地域での問題解決手法を基本として世界での応用利用を目指している点、資源の有効活用を包括している点など、今後の多角的な研究の発展が期待できる。一方、先行研究の調査が不十分と感じたので、その点を意識して、さらに研究に邁進していただきたい。
(高校生論文コンテスト実行委員会委員長 バイオ環境学部長 田中和博)
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