バイオテクノロジー産業の最前線「ホップに由来するビール苦み成分の科学」 【バイオ環境学部】

2022年11月08日トピックス

「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演いただいています。

第6回は、 ホップの機能性に関する研究・開発でご活躍中のキリンホールディングス株式会社基盤技術研究所の谷口慈将研究員に「ホップに由来するビール苦み成分の科学」と題してご講演いただきました。

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キリンホールディングス株式会社は、ビール系飲料だけでなく乳製品から医薬品まで幅広く製品を出されています。研究部門について、3つの研究所があり、飲料だけでなく、食品の機能性に関して研究する部門、さらに容器についても研究している部門があります。ご講演では、様々な製品群を例に同社についてご紹介いただきました。ビールの製造には欠かせないホップの栽培から選定に至る過程、また使用する酵母についてもご紹介。その他にも緑茶からカフェインを除去する技術の開発や、最近話題の「免疫」に関わる機能性表示食品の開発に関してもお話いただきました。

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最後には、ご自身が東京大学で研究してきた分析手法についても触れていただきました。ホップから体脂肪低減作用がある物質を構造決定しただけでなく、製品開発まで携われたご経験に聴講している学生も興味深く聞き入っていました。

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次回は、2022年11月11日(金)午後1時20分から、住友ファーマ株式会社 常務執行役員、経営企画、ビジネスデベロップメント、海外事業推進担当の西中重行先生を講師にお招きして開催します。

(バイオ環境学部教授 藤田裕之)

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