華道家元池坊の池坊専好 次期家元が本学の特任教授に

2023年11月02日トピックス

華道家元池坊の次期家元、池坊専好氏が2023年11月1日付で本学の国際学術研究院特任教授に就任いたしました。

池坊氏は550年以上続く日本の伝統文化である華道家元池坊の次期家元で、京都市中京区にある紫雲山頂法寺(六角堂)の副住職を務められています。いのちをいかすという精神に基づき、西国三十三所の各寺院やニューヨーク国連本部で世界平和を祈念した献花を行っています。また、いけばなと音楽、テクノロジーなど他分野とのコラボレーションにも活動の場を広げています。日本の伝統と国際社会におけるアイデンティティ、文化芸術の位置づけの内外比較など、グローバルな視点で伝統と美の哲学についてご講義いただけることを期待しております。

この11月8日(水)に開催する「KUAS 京都先端セミナー」では、「『政治』と『戦い』と『美』の京都 ~国際平和・芸術教育~」と題した対談に登壇します(お申込みはこちら)。古今東西、政治と戦いと美は社会の中で深く絡み合ってきました。現代日本において、政治権力と文化芸術はどのような関係を築けば良いのか。国際政治学者で映画に関する著書でも知られる藤原帰一 東京大学名誉教授とともにひもとき、未来への示唆を考えます。当日は、池坊氏による、いけばなのデモンストレーションも予定しています。

本学の特任教授に就任するにあたって池坊氏は、「激動の社会を生き、未来を想像できる力を養う教育の一助として、伝統文化の持つ普遍的な価値とアイデンティティを伝えていきたい」と述べています。本学における池坊氏の今後の活動につきましては、詳細が決まり次第、本学ホームページで公表いたします。

池坊 専好

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華道家元池坊 次期家元

  • 紫雲山頂法寺(六角堂)副住職
  • 一般財団法人池坊華道会副理事長
  • 公益財団法人日本いけばな芸術協会副会長
  • 在京都アイスランド共和国名誉領事
  • 2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 文化・教育委員会委員
  • 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(2025年大阪・関西万博)理事・シニアアドバイザー
  • 池坊550年祭ボストン・ニューヨークいけばな交流ツアーにて渡米、国連本部で献華を行う

主な著書
『花の季』(単著)主婦の友社(1997) 『いけばなときもの』 (共著、矢嶋孝敏)三賢社(2017)
『いけばなの美を世界へ』(共著、鎌田浩毅)ミネルヴァ書房(2022)

(広報センター 浦田剛)

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