JA京都市Presents「秋の大感謝祭 京ベジFESTA2023」に出展

2023年11月28日トピックス

2023年11月18日(土)、本学と包括連携協定を締結している京都市農業協同組合(以下、「JA京都市」)の主催する「秋の大感謝祭 京ベジFESTA2023」が京都市下京区の梅小路公園で開催されました。本学からはバイオ環境学部食農学科の佐藤隆徳特任教授とその研究室の学生をはじめ、本学の教員と地域の農業従事者で構成する「特産物を考える会」、京都亀岡キャンパスの学食「ゆう愛」が出展。本学で栽培指導・改良した京野菜のほか、「ゆう愛」からは鹿カツカレーなどを提供し好評を博しました。

この催しは今年で10周年を迎え、“ほんまもん京野菜”の魅力や「都市農業」の価値を発信しています。今年は、京都市内の農業従事者による秋季農産物品評会の野菜展示と販売、農業用トラクターの試乗会などもが行われました。本学のほか、京都市消防局や企業も出展。京都産の野菜などを取り入れた限定メニューを販売するキッチンカーも並び、来場者が1万人を超える一大イベントとなりました。

本学は、バイオ環境学部で品種改良を進めている「かめまるいも」や亀岡市生まれの「京丹波菜」などを販売。「かめまるいも」は、ナガイモや自然薯と同じヤマノイモ科の植物で、ナガイモより粘り気が強く、自然薯と同様に難消化性でんぷんを多く含みます。丸い形状であることから、すりおろしてフライにするなど調理・加工も容易です。元来は南方系の植物なのですが、本学で品種改良し亀岡市内でも量産できるようになりました。販売した野菜は佐藤隆徳特任教授が指導し、「特産物を考える会」の須田義也氏が栽培。学内で栽培したものを、学生たちが収穫から販売までを担い、全て完売することが出来ました。

本学では生産者と一緒に、(形状、成分や生産性も含めた)商品の価値を高める研究を行っています。今回の催しでは、その成果を多くの人に紹介することが出来たほか、栽培した食材を消費者に直接販売する機会にもなり、本学の研究開発にも非常に有益な場となりました。

今後も、地域の農業従事者と地場野菜の開発を進めてまいります。

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学生の声

バイオ環境学部食農学科 4年生

  • 井口 建太朗さん
    普段は野菜を買う側の人間ですが、実際に野菜の収穫・調製をしてみて、農業の大変さがわかり、色々な人達の協力があって成り立っていることが理解できたので良い経験になりました。
  • 西村 光矢さん
    収穫ならびに梱包作業に携わることができ、⼤変有意義な時間でした。
  • 重田 海斗さん
    野菜の収穫・水洗・調整は大学での活動の中でしていることではありましたが、販売のためにこれらをしたことがなかったので、野菜に付いている土を入念に落としたり慎重に葉を切ったりすることが新鮮に感じました。

指導教員 バイオ環境学部 佐藤隆徳先生

卒業研究で様々な野菜と作物の栽培・調査・収穫等については現在も経験しているところです。しかし、生産物を消費者に購入していただくには、さらに多くの手数や注意も必要で、簡単ではないことを身をもって経験でき、卒業後のそれぞれの仕事にも生きてくるものと期待しています。

(オープンイノベーションセンター・亀岡/研究連携センター 柴田雅光)

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