バイオテクノロジー産業の最前線「大豆で未来を変える」【バイオ環境学部】

2023年12月05日トピックス

「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演いただいています。

第10回は、不二製油株式会社グローバル研究戦略グループの中森俊宏先生に「大豆で未来を変える~植物由来食品ソリューション~」と題してご講演して頂きました。

同社はパームオイルやカカオ脂、大豆油など世界各地から原料を調達して食用油を製造しています。世界の人口増加に伴い、大豆タンパク質は必要なタンパク源として注目されています。環境への負荷も少なく、かつ栄養価も高いことから、SDGsの観点からも事業の重要性が増しています。

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現在の全世界での大豆生産国や生産量にも触れられ、約9割が飼料用などの食品用途で占められています。また、そのほとんどが遺伝子組み換え大豆で生産されています。

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また、大豆は他の豆類と比較して高タンパク質で高脂質という点では特殊な食材であるとともに、近年では植物由来のタンパク源として見直されています。Plant Based Proteinとして代替畜産加工肉への応用も進んでいて、学生にも馴染みの深いカップラーメンの具材やハンバーグのつなぎ、魚肉ソーセージなどにも使用されています。毎日のように食べている食材であることから、学生たちも興味津々という感じで聴き入っていました。

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次回は、2022年12月8日(金)13:20から、ヤマサ蒲鉾株式会社品質管理部長の黒田信行先生を講師にお招きして行います。

(バイオ環境学部 教授 藤田裕之)

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