[亀岡学] 地域コミュニティをつなぐ「日本一小さい百貨店」から未来を創る「つねよし百貨店」東田一馬さん。

2018年07月11日トピックス

2018年7月5日は、京都府京丹後市の中山間地である大宮南地区で、地域の未来に挑戦する「日本一小さな百貨店」である「つねよし百貨店」を運営している東田一馬さんからお話頂きました。

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東田さんは京都大学法学部卒業後NTTに就職し、米国のロチェスター大学でビジネススクールの修士学位(MBA)を取得し、また米国でゲーム開発会社の起業という時代の最先端を行くエリートでした。その彼が「地域応援隊」としてITで応援するというきっかけで京丹後市に関わり、そして現在、つねよし百貨店を運営しています。もともと、常吉村営百貨店という地域住民出資、運営による集落唯一の商店で地域の暮らしを支えてきました(このような取組は自治大臣賞や農林水産大臣賞など広く評価)。

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しかし、半径5km以内にコンビニなどが進出、経営されてきた代表者の大木満和さんの健康もあり、平成24年に閉店となりました。その後、住民の意見を聞き、東田さんが同年に新生「つねよし百貨店」をオープンして、現在に至っています。東田さんは「モノを売るだけではない、世界中でココにしかない場所、大人も子供も、お年寄りもみんなの笑顔がつながる場所」という視点で経営されています。東田さんは、今は息子さんが、ひいては地域の子ども達が暮らしたいと思う、またいつか戻って暮らしたいと思う村を健全なコミュニティとして残したいと思っています。

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「つねよし百貨店」を通して、地域の人が幸せに暮らせる地域の未来を具現化していく、新しい「ソーシャルビジネスモデル」を確立すること、そのために奔走しています。まさに地域おこしの一つのモデルです。吉本興業が主催する沖縄国際映画祭 JIMOT CM REPUBLIC で全国46都道府県部門京丹後市がグランプリを獲得しました。つねよし百貨店がコミュニティの象徴として、写っています。

(バイオ環境学部 食農学科 深見 治一)

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