【人文学部ニュース】心理学科「社会・産業専門演習」で京都の和食店主に商品開発の提案を行いました

2021年08月20日トピックス

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心理学科「社会・産業専門演習」(君塚洋一クラス)では、2021年7月、京都の和食店主をゲスト講師に招き、ゼミ生が作成した商品開発案のプレゼンテーションを行いました。

社会・産業プログラムの3年生が履修するこの「専門演習」は、社会や地域の現場を想定した心理学・社会学の応用や対人コミュニケーション、さまざまなメディアを駆使した広報の実習を行っています。

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中村隆兵さん

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隆兵そばの「蕎麦茶サイダー」

京都・桂の老舗和菓子店「中村軒」を実家にもつゲストの中村隆兵さんは、2005年、同地に蕎麦のコース料理の「隆兵そば」を開店、わずか8年でミシュラン1つ星を獲得した料理人です。「隆兵そば」では、愛宕山水系の清冷な地下水を活かした手打ち蕎麦や季節の川魚料理を提供し、蕎麦茶のスイーツや珍味、ソフトドリンクなど関連商品の開発も手がけています。

演習では中村さんから、野趣と洗練の入り交じる京の鄙・桂の持ち味を生かした料理づくりのご苦労や、「蕎麦茶サイダー」など消費者心理を読んだ商品開発のとりくみについて伺ったあと、2グループのゼミ生が自分たちの選んだ「課題」をもつ2つの市販菓子商品のリニューアル案を提案し、講評を受けました。

ゼミ生は、桂という地の特色を巧みに料理に取り入れる発想や蕎麦への強いこだわりを貫き通すプロの思いにふれ、自分たちの案の改善点や進路に思いをはせていました。

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中村さんに質問するゼミ生

ゼミ生の声

ネットで欲しいものが手に入る時代に、隆兵さんは「桂という土地を活かす」発想から川魚と地元の野菜だけにしぼり、こだわりのある蕎麦を提供されている。お客さんがどれだけ喜んでくれるかを一番大事に、強いこだわりで研究を続け、今なお新しい商品開発を行うのは、「誰かのため」に隆兵さん自身が努力をしているからなのだ、と本当に感動した。(3年生・女性)

中村隆兵さんの話を聞いて、実現できるかわからなくても思いついたことをやってみることが大切だと学んだ。固定概念にとらわれず、思いついた案をとりあえず人に伝えてみるという前向きな姿勢がすごいなと思った。やりたいことを実現するために自分から積極的に学びに行っていたと聞き、夢を実現するには受け身でなく自分から行動に移さないといけないのだと思った。(3年生・女性)

自分の好きなことを追求していくことの大切さを知った。就職活動では「やりたいこと」と「できること」は違うと言われる。しかし、無給の蕎麦店や禅寺の厨房での修行など、どんなに辛くてもお金が無くても、やりたいことのためになるからこそできるのだとわかった。それも、やりたいことへの強い思いがなければ逃げ出してしまうので、メンタルの強さも大事だと感じた。「やりたいこと」へ強い気持ちを持って就職活動を乗り切りたい。(3年生・女性)

リニューアル案のプレゼンテーションは、写真も加えてわかりやすく行うことができたと思う。発表では、言うべきことをある程度頭に入れ、一言一句同じでなくてもいいので聞き手の方を向いて話すことができればいいと感じた。ただ、プレゼンテーションは自分だけでなくグループ全体の考えを伝える場であり、質疑応答も主観的になりすぎないようにするべきだと感じた。(3年生・男性)

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商品開発案をプレゼンテーションするゼミ生

※本学放送局(GBS)が制作した「隆兵そば」の紹介映像

(人文学部心理学科 君塚洋一)

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