【経済経営学部ニュース】2021年度グローバル・インターンシップ・プログラム(GIP: Global Internship Program) レポート3

2021年09月10日トピックス

グローバル・インターンシップ・プログラム(GIP:Global Internship Program)は、語学学習と現地の海外企業・海外進出企業へのインターンシップを経験するプログラムです。語学力の向上ならびに海外企業での実務をとおして、世界的な視野を持ち、社会で活躍できる人材を目指します。

6月から7月の2か月間、本学経済経営学部の学生11名がオンライン企業インターンシップにのぞみました。今年度ご協力いただいた受入企業様は、①Nidecグループの日電産(上海)管理有限公司様、同グループの日本電産(浙江)有限公司様、②上海マイツ(上海邁伊茲咨詢有限公司)様、③ファクトリーネットワークチャイナ(工場網信息科技(上海)有限公司)様です。

オンラインインターンシップでは、中国で活躍されている各企業の社員の皆様から、事業や業務内容について、多くの事例やご経験を踏まえてご説明いただきました。学生たちは社員の皆様の熱意あふれる貴重な経験談から、海外でプロフェッショナルとして働くために必要な能力やスキル、仕事観などについて幅広く学ぶことができました。

オンラインという利点を活かし、各学生はそれぞれのインターンシップ先以外のセッションにも参加することができました。そのため参加学生は、多くの企業の皆様の生の声や貴重な情報に接し、多角的な視点から様々な業種の事業内容を理解することができ、大変有意義なGIPインターンシップとなりました。

【GIPスケジュール】(終了)

2021年2月8日
第1回オリエンテーション(オンライン)
2021年2月~3月
事前学習:中国語学習(オンライン)
2021年3月26日
第2回オリエンテーション
2021年4月~5月
南通大学授業(オンライン)「中国経済」、「中国文化」
南通大学日本語学科生との交流セッション(オンライン)、本学事前授業
2021年6月~7月
企業実習(オンライン)

今後の予定

2021年10月
成果報告会

参加学生がまとめたレポートと感想

①Nidecグループ:日電産(上海)管理有限公司様・日本電産(浙江)有限公司様 

(京都に本社を置く世界No.1総合モーターメーカーの日本電産グループ)

第1回セッションでは日電産(上海)管理有限公司様による会社概要、業務内容のご説明に加え、津吉総経理より中国ビジネスの現状についてご説明いただきました。第2回目は生産拠点である日本電産(浙江)有限公司様に、製造現場がどのような働きをしているか解説していただきました。第3回以降の後半では人事、総務、経理、財務等、各部署の業務について説明していただきました。CMS、M&A、中華圏三大リスク、シェアードサービス等、具体的な事例を取り上げながら詳しく説明していただき、社員の方々と質疑応答を通して交流を重ねるなかで、各部署の業務についての理解が一層深まりました。毎回のセッションでは私たち学生がファシリテーターを担当し、緊張する場面もありましたが、とても良い経験になりました。

中国特有の問題や困難があるなか、社員の皆様がやりがいを持って仕事に挑戦し続けておられる姿に触れ、社会に求められる人物像、社会で活躍するには何が重要なのかを知ることができました。特に、「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」の精神で、プロアクティブに行動することの重要性を強く感じました。日電産(上海)管理有限公司の皆様、ならびに日本電産(浙江)有限公司の皆様、ありがとうございました。

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日電産(上海)管理有限公司の皆様とのセッションの様子

【インターンシップを終えて】

中国ビジネスのスピード感や製造業の面白さ、各部署で働くために必要な素養など、これからの就活に向かって自分を見直す良い機会になりました。(経済学科3年生)

セッションで司会を担当し、プレゼンを行ったことで、課題発見力や対応力などの成長に繋がったと思います。この経験を、今後の就職活動にも活かしていきたいです。(経済学科3年生)

②マイツグループ:上海マイツ(上海邁伊茲咨詢有限公司)様

(日本、中国、アジアに展開する会計・税務、アウトソーシングの経営コンサルティング)

初回セッションでは上海マイツ様の事業内容、中国の労働条件や物価水準等について、続く2回目は、日中の企業文化の違い、中国の政策などからリスクや社会情勢を見極める重要性、また社会人として求められる力について深く教えていただきました。3回目は「カレー屋の売上拡大」の課題に対して各自が提案を行い、コンサルティングの奥深さ、難しさを学ぶと同時に、発想力の大切さを学びました。4回目は中国の財務と会計、日中の税制度の違い(増値税や企業所得税)、財務諸表の読み方について詳しく講義していただいた後、財務諸表の考察に関する課題発表を行って、より専門的な知識を得ることができました。今回のインターンシップを通じて、中国におけるさまざまなコンサルティングや財務・会計について新たな学びを深めることができました。そして、複数の課題に取り組み、その結果に対して上海マイツの皆様からフィードバックをいただいたことで、「社会で働く際に必要な力とは何か」を考える貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。

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上海マイツ様とのセッションの様子

【インターンシップを終えて】

会計業務だけでなくコンサル業務についても深く知ることができ、改めてこの業界で働きたいと決意を固めることができました。自分に不足している点が分かったので、今後の成長につなげていきたいです。(経済学科3年生)

中国のビジネスについてより理解が深まりました。海外で働くことに興味を持っていたため、実際の業務内容や中国で暮らす駐在の方々のお話をうかがい、将来の選択肢を増やすことができました。(経営学科4年生)

③FNAグループ:ファクトリーネットワークチャイナ(FNAチャイナ)様

(アジア製造業のビジネスマッチング、市場調査、海外進出企業の支援サービス)

第1回セッションでは、FNAチャイナ様の企業研究について発表した後、主要な事業内容についてご説明いただきました。第2回では中国進出企業の経営方法や中国のビジネス事情を解説していただき、進出企業がどのような支援・サービスを必要としているかについて学びました。FNAチャイナ様のコアサービスの一つ、「ものづくり商談会」は製造業に特化した大規模な商談会で、その運営方法についてもご紹介いただきました。後半のセッションでは、「ものづくり商談会」の参加企業をより深く分析し、会社の特徴や製品をキャッチコピーで表す課題や、中国語のキャッチコピーを日本語で分かりやすく表現する課題に取り組みました。最後に全セッションを通じた学びや今後の目標を発表し、あたたかいコメントをいただきました。中国ビジネスの現状や進出企業のサポート内容を理解すると同時に、企業分析力の大切さ、発想力の重要性も学びました。たくさんの気づきをくださったFNAチャイナの皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

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FNAチャイナ様とのセッションの様子

【インターンシップを終えて】

普段の大学生活では経験することのできない新たな学びとなりました。なかでも企業の特性を研究し、キャッチコピーを考える課題では、企業側のニーズに応える大切さを学び、主体性と積極性をまだまだ鍛える必要があると実感しました。(経済学科4年)

取引先や関係企業を研究し、理解を深める重要性を学びました。セッションを通して、自分の考えを伝える力と協調性がより磨かれたと感じています。大きな経験と学びに繋がったので、参加できて良かったです。(経営学科3年)

今回のGIP実施に際し、ご協力いただいたすべての企業様、関係各位に感謝いたします。
ありがとうございました。

(経済経営学部 GIP推進委員 山下 勤、GIP参加学生)
〜GIPに関する問い合わせは、京都太秦キャンパス 教務センターまで〜

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