バイオテクノロジー産業の最前線「機能性農産物開発と新たな機能性表⽰制度」【バイオ環境学部】

2023年10月06日トピックス

「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、ご講演いただいています。

第2回は、農業‧⾷品産業技術総合研究機構(以下、「農研機構」)の⾷品研究部⾨エグゼクティブリサーチャーとして、食の機能性、特に農産物による機能性表示食品の創設にご尽力された山本(前田)万里先生をお招きし、「機能性農産物開発と新たな機能性表⽰制度」についてご講演いただきました。

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我が国の食と健康に関する問題点や日本における食品機能性研究のこれまでの歩みについて触れた後、食品の機能性を表示できる制度についてお話しされました。

保健機能食品には、「特定保健用食品」、「栄養機能食品」、「機能性表示食品」の3つのカテゴリーがあります。山本先生には、実際の商品を例に挙げながら、カテゴリーの違いについて分かりやすく説明していただきました。

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機能性表示食品は、「機能性表示食品農産物」としても表示することができ、既に多くの届け出が当局に受理されているほか、海外から輸入された機能性表示食品も増えているとのことでした。

最後に、農研機構での研究についても紹介していただきました。その中でも将来的には、一人一人の個人にあわせた"セルフケアフード"と言う観点から、その人の状態に合ったお弁当の様な食事の提案ができるようになるのではないかと夢のようなお話も頂きました。

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具体的な商品等も数多くご紹介していただいたおかげで、学生も食生活の大切さを学べた講義となりました。

次回は、地方独立行政法人大阪産業技術研究所 森之宮センター生物・生活材料研究部長の永尾寿浩先生を講師にお招きします。

(バイオ環境学部 教授 藤田裕之)

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