バイオテクノロジー産業の最前線「食の安全・安心とSDGsの取り組みについて」【バイオ環境学部】

2023年12月11日トピックス

「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演いただいています。

第11回目は、ヤマサ蒲鉾株式会社の品質管理部長の黒田信行先生に「食の安全・安心とSDGsの取り組みについて」と題してご講演していただきました。

同社は、魚肉練り製品を中心に、かに風味かまぼこや、揚げかまぼこを中心にさまざまな商品を製造。また、他社のOEMも請け負っています。黒田先生は、これまでに国内で起きてきた食品事故の事例をあげながら、美味しい食品を消費者にお届けすることよりも前に安全性の担保が重要だと力説。同社も日々、品質管理を怠たることは無いと付け加えました。

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実際に、同社の安全への取り組みは徹底しており、HCCPシステムをいち早く導入。さらに厳しいFSSC22000と言う外部機関による安全認証をはじめ、数多くの認証を取得して品質管理に取り組んでいます。黒田先生は、工場内の写真を交えながら実際の品質管理の現場を説明。安全に商品を製造するとはどういうことかを見せていただき、学生たちにとっては大変、有意義な機会になりました。

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最後に、SDGsへの取り組みの一端を紹介していただきました。同社では、ある程度コストが生じても、いかに生産工程の中でCO2の排出量を下げるかを常に検討しています。また、消費期限の近い商品の有効活用や廃棄物を堆肥にして植物を育てるといった配慮についてもお話しいただきました。

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次回は、2022年12月15日(金)13:20から、スペラファーマ株式会社開発分析研究本部の林光雄先生を講師にお招きして行います。

(バイオ環境学部 教授 藤田裕之)

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