「京都知恵産業創造の森」見学会に参加

2023年12月15日トピックス

2023年11月22日(水)、本学の鈴木貴之講師(経済経営学部)と同学部の学生8名「一般社団法人京都知恵産業創造の森(以下、「京都知恵産業創造の森」)」の見学会に参加しました。

産学公連携プラットフォーム会議*の事務局である「京都知恵産業創造の森」では、企業と大学のマッチングの強化や、理系・社文系を問わず、地域の発展に資する京都ならではの多様な産学公連携の推進を通して、イノベーションによる新事業・新産業の創出を支援しています。また、地域の産業支援機関として、本学も参加している国立研究開発法人科学技術振興機構の「大学発新産業創出プログラム(START)大学・エコシステム推進型 スタートアップ・エコシステム形成支援」における京阪神スタートアップ アカデミア・コアリション(KSAC)(以下、KSAC)事業にも参加しており、今回は大学発スタートアップについてのお話を伺うことが出来ました。

*本学も含め京都府下29の大学などが加盟

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KSACの事業には、起業・創業を目指す人や学生、ベンチャーの若手経営者、先輩企業家、産業支援機関などの多様な背景を持つ人たちが集っています。今回は、交流と協働を促進することで新たなビジネスモデル創出を目的に開催。京都知恵産業創造の森が大学生スタッフ等と運営している京都経済センター3階のオープンイノベーションカフェ「KOIN(Kyoto Open Innovation Network)」で実施しました。

今回の見学会は、KSACの一環として開催。スタートアップの多種多様な公的支援について学ぶことで、卒業後に「会社を創る」という選択肢もあることに気づく貴重な機会となりました。

参加者の声

一般社団法人京都知恵産業創造の森
小林仁大 産学公連携推進部長
谷口真 産業人材育成推進部次長

KOINを中心に京都から産学公が連携してスタートアップを創出していく取組みについて説明させていただきました。学生の皆様は、単に施策について聞くだけでなく、自分のKOINへの関わり方や公的な支援を実施することの意義についてなど、多様な視点で興味を持っていただいたので、改めて私どもの取組みを見つめ直す機会にもなりました。このような機会をいただいてありがとうございました。

鈴木講師
現在、京都企業のエコシステムについて研究しているが、京都の歴史的背景の参考になる内容でした。
KOINには、学生を対象としたビジネスプラン作成&実践チャレンジプログラムが用意されており、すごく良いチャンスであるため、ゼミ生や本当に起業に興味のある学生に参加するように働きかけていきます。教員としても学生のビジネスアイデアをブラシュアップできるようにサポートしていきます。

経済経営学部経済学科4年 岩田侑也さん
グローバルスタートアップを活性化するために、国や地方自治体、産業支援機関、金融機関、大学が協力していることを知りました。同じ大学生にもかかわらず、会社を経営している人が多くいることに驚きました。良いアイデアが閃き、事業を起こそうと思ったときにこのような支援を利用しようと思います。先ずセミナー等を受講します。

経済経営学部経済学科3年 川村美空さん
京都に起業を目指す学生を支援する場があることを初めて知りました。起業を目指す方々が語らい思索を行う場が無料で用意されていたり、参加無料のイベントが多く開催されていたりすることを知る貴重な機会となりました。多くのスタートアップが輩出されると雇用が生まれ、街に活性化されると思います。その最初の空間を体験できました。

経済経営学部経営学科3年 雨森航さん
京都がスタートアップ・エコシステムの拠点であることで、起業するには資金調達や技術支援などが優先的に受けられることを知りました。また、京都には大学やものづくり企業が多く存在し、専門知識が豊富にあり、最先端設備があることで、課題解決がしやすい環境が形成されていることがわかりました。勢いで起業するのではなく、コアになる技術、事業計画をしっかり構築しないと組織が維持できないことを教えられました。

経済経営学部経営学科4年 小手石恵理さん
社会に出るということを深く理解するきっかけとなりました。パンフレットだけではよくわからなかった産業支援機関の活動や支援メニューも担当されている方から話を直接伺い、利用者がどのように活用しているかを実際に見ることで、何も知らない自分に気づくことができました。今回の経験を活かし動ける自分になります。

バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科3年 水津智貴さん
年齢を問わず実際に起業されている人、起業しようとしている人、起業に興味がある人それぞれにイベントや支援メニューがあること伺って驚きました。相談しやすい環境が用意されていると感じます。毎年京都の学生を対象に起業を支援する「ビジネス実践ラボ」 というイベントは採択者には最⼤50万円を提供され、失敗しても構わないからビジネスプランを実践できるというものです。次回は参加します。

バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科3年 𠮷村佳悟さん
産学公連携に興味があり参加しました。担当者の京都のスタートアップに対する熱い思い、支援メニューや仕組みを伺い、大変勉強になりました。自分の研究をうまく発展させるために、支援制度をうまく活用したいと考えます。

健康医療学部看護学科4年 高山楓太さん
新しいアイデアとビジョンを醸成する魅力的な場でした。京都の大学と産業が連携し、テクノロジーや起業家精神が息づくエコシステムが形成されている場所であると思いました。異なるバックグランドを持つ起業家の皆さんとの交流は、クリエイティブなシナジーを生み、多様性が新しいビジネスチャンスを生み出す源となる可能性があると考えます。参加して、将来のキャリアに向けて知識の拡充と有益なコネクションを築く重要なステップとなりました。

工学部機械電気システム工学科3年 田中純聖さん
京都は新しいビジネスの創出に熱心であることを学べました。特に学生が積極的に起業しており、その姿勢に触発されました。将来起業するかはまだわかりませんが、自分がその道を選ぶなら、このような同じ志を持つ人が集まる場を活用することは欠かせないと思います。京都のスタートアップコミュニティはアイデアの共有や協力の場として非常に魅力的です。自分の可能性を広げ成長するために、積極的にこの素晴らしい環境を生かしていきたいと思います。

(研究連携センター 居永正宏)
(オープンイノベーションセンター・亀岡/研究連携センター 柴田雅光)

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