【FD研修会】「カリキュラム・ツリー作成ワークショップ」開催報告

2024年01月25日トピックス

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他学科のツリーにも皆でコメント

2024年1月17日(水)、大阪大学より佐藤浩章先生(国際共創⼤学院学位プログラム推進機構教授、本学カリキュラム改革アドバイザー)をお招きし、教務関係者約50名を対象とした「カリキュラム・ツリー作成ワークショップ」を開催しました。

カリキュラム・ツリーは、「入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー、AP)」で求めた能力を備えた学生が、「学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー、DP)」で示された能力を身につけるために、両者と整合性のある教育カリキュラムが構築されていることを図示するものです。受験生、保護者、在学生にも分かりやすく科目間の関係や学修の順序を示す役割があります。

今回のワークショップでは、2025年度に行うカリキュラム改正に向けた準備として、体系的なツリーの作成に取り組みました。事前に検討された各学科のアピールポイント(学科としての特徴やカリキュラムの特徴・強み)がうまくカリキュラムに表現されているか、学修目標が達成しやすいデザインになっているのかを、学科ごとに模造紙を囲んで議論しました。この作業や議論によってカリキュラムの改正案を俯瞰し、さらなる見直しを図る良い機会となりました。後半のギャラリーツアーで講師や他学科の参加者から受けた評価や指摘を参加者が各学科に持ち帰り、ツリーの完成を目指すことが確認されました。

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科目に見立てた付箋を、対応するDPごとに

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質問に答える佐藤先生

参加者の感想(抜粋)

  • オープンキャンパスをはじめ各学期オリエンテーションにもカリキュラム・ツリーを活用し、「学生の今学期の学びが1年後、2年後の科目にどのようにいかせるのか」という視点で学生に説明できるものだと改めて認識できました。
  • カリキュラム・ツリーを作成してみて、カリキュラムを学生(高校生も在学生も)が見てわかりやすくする、低学年の基礎科目が将来の専門にどうつながるかがわかるように示すことは、学習の動機づけになり、とても大事だと感じました。
  • 学科内でも作成しつつあったカリキュラム・ツリーですが、今回のワークショップを通して見直しポイントや検討課題も見えたことが有意義でした。
  • ツリーを作成することで、DP変更が必要な科目が明らかになった。学部内でさらに科目の特性やグループ分けを検討していきたい。
  • このような研修に参加させていただくのは初めてでしたが、学科の先生方が一同にお集まりになり、ご意見を直接お伺いできる大変貴重な機会でした。また、会議のような話し合いでなく、色々な作業があったことにより、皆さんが発言しやすい雰囲気が作られてとても良かったです。他学科のツリーを新入生の視点でチェックしあえる機会も、参考になり良かったです。こういう機会が何度かあれば、より良い意見が集約されていくのではないかと思いました。

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全体を俯瞰して、付箋を貼り直し

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佐藤先生からアドバイスも

教育改革支援センターでは、本学の学生が学修者本位の学びを実現できるよう、教育改善を目的としたFD研修会を今後も推進いたします。

(教育改革支援センター長 西片聡哉)

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