京都企業研究センター設立【経済経営学部】

2024年04月11日トピックス

京都先端科学大学は4月1日(金)、京都の豊かな歴史と革新的な未来をつなぐ架け橋とすることを目的に、京都企業研究センターを設立しました。

京都は日本の歴史的中心地であり、伝統的な製品や技術、職人の手仕事をはじめ、最先端の技術とイノベーションを組み合わせた独特の企業文化を育んできました。電子部品メーカーのNIDECやバイオテクノロジー関連のスタートアップ企業など、新旧が共存するこの地で、ユニークなビジネスモデルが次々と誕生しています。

徳賀芳弘教授(同センター長)は、「京都企業研究センターは、国内外の研究者、実務家、学生が集い、京都企業についての研究と教育を深めるグローバルなハブを目指します。このセンターを通じて、京都企業の魅力を世界中に発信し、地域経済への貢献を図ります」とのコメントを寄せています。

研究の推進

研究活動には、資料収集や研究会、国際ワークショップの開催が含まれ、京都企業、そして日本企業についてのグローバルな研究ハブとして機能します。京都先端科学大学の研究者が、京都企業に焦点を当てた研究を進めています。「京都の起業エコシステム」についての研究は、学内助成(先端研究)と科学研究費助成事業 基盤研究(C)により支援されています。

教育プログラム

京都先端科学大学の経済経営学部では、実際の京都企業の経営者を招いての講演や、女性企業家講座を通じて、学生たちに実践的なビジネス知識を提供しています。また2025年には全ての授業を英語で受けられる国際コースが新設されるほか、「Entrepreneurs in Kyoto」という授業を通じて京都発のグローバル企業の学びも提供します。また社会人対象のビジネススクールでは、NIDECやオムロン、SCREENホールディングスなどからの幹部候補生が学び、実際のビジネスシーンでの経験と知見を深めています。

国際ワークショップとパートナーシップ

また「KUAS PDW on Management in Japan」という国際ワークショップを年間を通じて企画し、世界的に著名なジャーナルの編集者を招き、研究者に対して論文のフィードバックを提供しています。このような取り組みを通じて、京都および日本のユニークな経営現象についての理解を深め、国際的な研究コミュニティの一員としての役割を果たしています。

京都企業研究センターのメンバーは、同センターのサイトをご覧ください。会計学、アントレプレナーシップ、リーダーシップ論、イノベーションやファイナンスなどを専門とする多彩なメンバーが揃っています。興味のある研究者や共同研究を希望する方は、稲田昂弘講師(inada.takahiro@kuas.ac.jp)または鈴木貴之准教授(suzuki.takayuki@kuas.ac.jp)まで御連絡ください。

京都企業研究センターは、伝統と革新の融合から新たなビジネスの知識と経験を創出し、地域社会と世界に貢献することを目指していきます。

(経済経営学部 講師 稲田昂弘)

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