みえない力の文化史 -歴史文化篇-

2018年09月25日トピックス

台風24号の接近に伴い、9月30日(日)13:30より開催を予定しておりました本講演会は12月2日(日)の15:00~に延期いたします。

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京都先端科学大学 人文学部 校名変更記念連続講演会 みえない力の文化史 -歴史文化篇-

京都学園大学は来年4月より、京都先端科学大学に校名を変更します。私たち人文学部は、これからも「京都で人文学の先端を科学する」を合い言葉に、教育・研究に励みたいと思います。そこで校名変更を記念して、講演会を開催することにしました。 世界はモノによって成り立っていますが、それだけではありません。私たちには〈こころ〉がある。夢や希望、祈りや畏れ、こうした〈みえない力〉が人を動かし社会を動かして、私たちの歴史や文化を形づくってきました。そうした〈みえない力〉について、歴史学・国文学・民俗学・心理学という多彩な分野からアプローチします。

講演者

日時

2018年12月2日(日)2018年9月30日(日)(台風の為延期)

受付/開場

14:30

開会

15:00

プログラム

講演会Ⅰ

テーマ

中世の人々はどれぐらい神仏を信じていたか?

講演者

平 雅行(京都学園大学人文学部歴史文化学科特任教授、大阪大学名誉教授)

内容

日本中世は「仏教の時代」といってよいほど、仏教が大きな影響力をもっていました。でも、本当のところ、中世の人々はどれぐらい神や仏を信じていたのでしょうか。また、なぜ、信じるようになったのでしょうか。病と祈り、神々の戦争、裁判と神、呪いの暴力など、さまざまな事例をとおして考えてみましょう。そして、高い志をもって、新たな時代を切り開いた無名の医僧の生き方に学びたいと思います。

講演会Ⅱ

テーマ

神の詫び状 ―江戸時代の病いへの対応―

講演者

鍛治 宏介(京都学園大学人文学部歴史文化学科准教授)

内容

古くより日本では、疱瘡(ほうそう)という伝染病があり、人々に恐れられていました。原因不明の病気であった疱瘡を人々は疱瘡神のしわざと考えたのですが、その疱瘡神が、病気を流行らせてゴメンナサイと謝っている江戸時代に書かれた反省文が、全国の旧家の蔵のなかから多数みつかっています。いったい誰が神に謝らせたのか、なぜこのようなものが各地に広がっているのか。講師の最新の研究に基づきながら、その謎にせまります。

場所

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京都学園大学 京都太秦キャンパス みらいホール 

※京都太秦キャンパスには駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。

主催

京都学園大学 人文学部 / 人間文化学会

後援

京都市 京都新聞

入場無料 (事前申込不要)

お問い合わせ先

京都学園大学研究・連携支援センター

Tel:0771-29-3593

Mail:liaison(アット)kyotogakuen.ac.jp
※(アット)は@に置き換えてください

講演者プロフィール

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平 雅行 Masayuki Taira

京都大学博士後期課程を修了、博士(文学)。京都橘大学・関西大学・大阪大学をへて2015年より本学で教鞭。 日本中世仏教史を、政治・経済・社会・思想の諸方面から研究している。『鎌倉仏教と専修念仏』『親鸞とその時代』(法藏館)、『法然』(山川出版社)。

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鍛治 宏介 Kousuke Kaji

本学人文学部歴史文化学科准教授。2008年、京都大学博士(文学)。同特定助教などを経て、2013年より現職。著作に「江戸時代手習所における七夕祭の広がりと書物文化」(『文化史のなかの光格天皇』2018年)など多数。小学生二児の父として子育てにも奮闘中。

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