ほうじ茶、香りたち言語聴覚士に挑む
ほうじ茶、香りたち言語聴覚士に挑む
齢八十九の祖父は、二十歳になる前に視力を失った。
いつも大切な急須で茶を入れた。
そうじ、洗濯、食事も他の人の手を借りずにこなした。
今は、認知症となった祖母に連れあい、施設で隣合わせの部屋に暮らす。
当たり前の生活をていねいに生きているだけだと言う。
高校の女子サッカーでインターハイに出場した時、私は、大舞台が当たり前のていねいさに支えられていることを知った。
大学は君たちのためにある。
君たちの夢をカタチにするためにある。
当たり前の日々。声は心を支えて、響き合う。