京都大学 水産海洋生物実習に参加しました

2018年06月12日トピックス

2018年3月12日から16日の5日間、京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所にて、京都大学平成30年度公開実習「若狭湾春季の水産海洋生物実習」が行われました。本学からは2名の学生が参加しました。様々な大学から集まった学生たちとともに、乗船実習や魚類の解剖、データ解析などに挑みました。

公開実習の感想

バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科

文: 杉森尚志   写真: 吉田絵理奈

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舞鶴水産実験所

今回,私は京都大学舞鶴水産実験所による若狭湾春季の水産海洋生物実習に参加しました。他大学の方々と実習を行い合宿するということは初めての経験だったため,とても新鮮でした。

実習の主な内容は、海上にて水質の調査や低生生物の採集、実験所にて海上で採取した底生生物の種の同定、魚を解剖し耳石及び胃内容物の観察でした。これらを約一週間かけて行いました。私が特に印象に残った実習は、同定を行う作業です。同定とは、大まかに説明すると、種名を調べることです。同定の結果から、サンプルの採取地の生態系や環境などを探ることができます。

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舞鶴水産実験所海洋教育研究船「緑洋丸」

同定は主に図鑑を用いました。しかし,この作業は予想をしていた以上に根気と観察力を要するものでした。そもそも,使用した図鑑はとても詳しく分類されていて,同定したい個体の近縁種を探すことさえにも時間がかかりました。サンプルの中には,図鑑や論文にも記載されていないものも含まれていました。ですが,このようなことは珍しいことではないそうです。未知との遭遇により,私の探求心に火が点いたように思えました。

約一週間の間に,多くの貴重な経験を得ることができました。まるで,大学院生になったかのようでした。公開実習は,自身の興味を深めるものであるとも感じました。

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