【経済経営学部ニュース】 川﨑雄二郎准教授の論文が国際ジャーナルに掲載されました

2020年01月10日トピックス

 経済経営学部経済学科・川﨑雄二郎准教授が執筆した論文が、国際学会誌 Letters in Spatial and Resource Sciences に掲載されました。“Myopic or Farsighted: Bilateral Trade Agreements among Three Symmetric Countries”と題した本論文において川﨑准教授らは以下のことを明らかにしました。

論文概要

貿易における輸送費用などの取引費用を軽減する二国間協定(Bilateral Trade Agreement)は、単に国際取引における障壁を取り除くだけでなく、間接的に企業の流出をもたらす可能性がある。そのようなトレードオフの中で、国同士がBTAを結んでいくメカニズムをネットワーク形成問題の枠組みで分析した。論文では、3国のモデルを考え、直近のBTAしか考えない近視眼的(myopic)な政府と遠視眼的(farsighted)な政府で結果が異なるかどうかを議論し、結果的にどちらのケースにおいても同じ結果になることを明らかにした。

掲載論文

著者

Yujiro Kawasaki and Kenmei Tsubota

論文タイトル

“Myopic or Farsighted: Bilateral Trade Agreements among Three Symmetric Countries”

掲載誌

Letters in Spatial and Resource Sciences, 12(3), 233-256, 2019.

掲載誌 Letters in Spatial and Resources Scienceについて

“Letters in Spatial and Resources Science”とは、空間次元に関わる社会科学における理論的あるいは実証的な結果や、分析方法やモデルについてのショートペーパーを掲載している学術雑誌である。カバーする分野には、環境経済学、都市経済学、空間経済学、地理学、人口統計学、農業経済学などが含まれ、学術的な境界を超えた理論と方法論についての交流に貢献することを目的としている。

(経済経営学部 准教授 田中秀樹)

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