2021年4月、バイオ環境学部の学生は養蜂家の方々と一緒に、ニホンミツバチ分蜂群誘引剤「待ち箱ルアー」の製造をサポートしました。「待ち箱ルアー」は、本学客員研究員であり、本学名誉教授でもある坂本文夫教授が、従来からニホンミツバチ分蜂群(注1)の誘引に使用されていたキンリョウヘン(注2)の有効成分を解明ならびに化学合成し、“いつでも、だれでも、どこでも使える分蜂群誘引剤”「待ち箱ルアー」として商品開発したものです。本学発のベンチャーである有限責任事業組合 京都ニホンミツバチ研究所が2014年の発売以来幾つかの改良を行い、多くのニホンミツバチ愛好家に利用されています。
(注1)既存のニホンミツバチの群れから、新しく分かれて飛び立った群れのこと。
(注2)中国原産の蘭の一種、キンリョウヘンの花にはニホンミツバチの個体や分蜂群を誘引する匂いがあり、春先に分蜂群を捕獲するために利用されています。
学生たちは、自分たちの研究成果が実社会へと役立つ姿を目の当たりすることで、卒業研究の意欲がより一層わいたようです。
(文責 バイオ環境学部バイオサイエンス学科 講師 櫻間晴子)
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