【総合研究所ニュース】アクティブヘルス支援機構山田陽介研究員、木村みさか研究員らの論文がサイエンス誌に掲載され、ニューヨークタイムズで取り上げられました。

2021年08月24日メディア

本学総合研究所アクティブヘルス支援機構に所属する山田陽介客員研究員、木村みさか客員研究員は8月13日(金)、筑波大学体育系下山寛之助教とともに「Daily energy expenditure through the human life course.(ヒトの加齢に伴う1日あたりのエネルギー消費量の変化)」を発表しました。

本研究は、人間のエネルギー代謝(特に基礎代謝)を亀岡市やその他の地域で測定した結果に加え、世界各国で取得したデータを集めて解析し、論文としてまとめたもの。世界でも研究している機関が少ない分野で特にこれまでは中年期を過ぎると人間の基礎代謝は著しく低下すると考えられていましたが、実はわずか0.7%/年にすぎないという、これまでの常識を覆すようなデータも公表していて、中高年層にも新たな知見も得られています。

なお、この論文の内容は、サイエンス誌に掲載され、ニューヨークタイムズで紹介されるなど国内外で注目を集めています。

アクティブヘルス支援機構について

本学ではこれまでに健康医療学部が主体となり、京都・亀岡の地域高齢者に対して、身体機能や生活状況調査を行うとともに、介護予防(フレイル予防)プログラムを展開してきました。これを発展させるため、平成30年に「本学と亀岡市、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所との連携協力に関する包括協定」が締結されるのを機に、本学において学部を超えた研究機関として、総合研究所に「アクティブヘルス支援機構」を設立しました。ここでは、亀岡市の高齢者を対象としたいわゆる疫学研究「京都亀岡スタディ」を実施しており、今年度も数報論文発表する予定になっています。

(アクティブヘルス支援機構長/バイオ環境学部教授 藤田裕之)

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