経済経営学部1年生ゼミ(スタートアップゼミⅠ)でPBLの成果報告会が開催されました【経済経営学部】

2022年07月20日トピックス

スタートアップゼミⅠにおいて取り組まれる「課題解決型学習(PBL:Problem-based Learning)」について、経済経営学部は2022年7月6日(水)と7月11日(月)の両日において、成果報告会を開催しました。

スタートアップゼミⅠは1年生全員が受講するゼミであり、経済学科は計13ゼミ、経営学科は計12ゼミあります。入学してすぐに1年生全員は、PBLとは何かについての説明を受けた後、グループワーク、発表、あるいは討論を適時交えながら、特定のテーマやトピックに関しての問題点の発見、その発生理由、そして解決策を考えていくことになります。

成果報告会は感染防止のためオンデマンドの展示方式で実施され、経済学科計13件、経営学科計12件からなる各ゼミ代表のPBLを見ながら、併せて審査(投票)も行われました。両学科で計305名の1年生が、どれが最も良かったかを選んだ結果、下記の通りとなりました。

経済学科

経済学科1位
難波ゼミ

『賢い消費者 -トラブルに巻き込まれないために-』
「おとり効果」、「ウィンザー効果」、「バンドワゴン効果」、「ステルスマーケティング」について、行動経済学の視点から解説するとともに、賢い消費者に向けて言及。

経済学科2位
村田ゼミ

『ブラックアルバイト -学生が危ない理由とは-』
「ブラック」たる特徴を明らかにしながらブラックバイトの実在を指摘。雇用主と学生の双方の視点から実存理由に接近するとともに、対処法と見分け方を検討。

経済学科3位
柏﨑ゼミ

『これから大人になるにあたって』
「選挙権年齢の引下げ」「未成年者取消権の対象年齢の引下げ」「原則逆送対象事件の拡大などの少年法の改正」の観点から、起こり得る問題と大人としての責任と自覚を強調。

経営学科

経営学科1位
付ゼミ

『死刑制度は存続するべきか』
「死刑制度」の存廃について、執行例、世論、識者の意見、他国での制度有無、などを詳細に調べるとともに、その存廃の是非を死刑制度廃止後の「犯罪率」の観点からも検討。

経営学科2位
呉ゼミ

『少子高齢化と社会保障制度』
「医療」、「介護」、「年金」などの観点から現行の社会保障制度の仕組みと問題点を明らかにするとともに、それらの問題と大きく関わる「少子化」そのものを阻めるのかにも言及。

経営学科3位
池井ゼミ

『安楽死について-積極的安楽死は賛成か反対か―』
「安楽死」と「尊厳死」を区分した上で、安楽死への他国の対応についてケースを交えながら説明。賛否のそれぞれの理由を明らかにしつつ、重大な問題になり得ることを示唆。

(上記の6件は、全学的に開催される成果展示会においても掲載されるため、その要領に従って学生名ではなくゼミ担当教員名で表示されている。なお、全学の成果展示会ではタイトルが変わる場合があり得る。)

上記の6件が、7月下旬に全学的に開催される成果展示会においても掲載され、かつ審査されることになります。

結果は僅差でした。どのPBLも、『調べて書く』や『多面的に捉える』などの経済経営学部で学習を進めていく上での基本ができており、これらの修得を意識して取り組まれていました。実際、各学生が審査後に書く他ゼミへのコメントにおいても、「アプローチの仕方が興味深かった」や「よく調べている」などの感想が多数あり、良い学習になったようです。秋学期においてもPBLは実施されますので、より高度な問題発見・問題解決の知識とスキルに向けて研磨していきましょう。期待しております。

(経済経営学部 教授 倉田致知)

前の記事へ

次の記事へ

一覧へ戻る

このページの先頭へ