食品開発センター竣工式(7/11)レポート(2)

2015年07月19日トピックス

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 午後は100人を超す招待客の皆さんを前にテープカットが行われ、華々しく完成を祝いました。竣工のあいさつで篠原学長は、「研究と教育の中核施設であると同時に、地域に解放された『オープンな施設』として、地域と連携していきたい」と述べ、地域とのコラボレーションに期待を寄せました。学長の提唱する京都学園大学のコア・バリューは「実学教育」。文系学部ではインターンシップの拡充や海外大学との連携が進みますが、バイオ環境学部では京都府下随一の農業地帯である地域の特色を活かした食農学科を設置。地域でとれる農産物を加工して製品とするところに、センターの「食品加工部門」の役割があります。

 野菜洗浄室で畑から持ち込んだ野菜を洗い、野菜加工室でスライサーやみじん切り機を使って下ごしらえ。調理室ではガスコンロのほか、高温調圧調理器(10月導入予定)やスチームコンベクションオーブン、ブラストチラー/ショックフリーザーといった、「ハイテク調理器」を使い、レトルト食品やパウチ食品、冷凍食品といった製品を作ることが可能です。さらにはシーラーや真空包装機など、食品をきちんと流通させるためのパッケージング機器も揃っています。

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野菜洗浄室

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野菜加工室

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「ハイテク調理器」群

これらの機器は、地域の事業者と大学が共同で利用する形を取り、大学に申請すれば地域の方々が新しい商品の開発などのために利用することができます。
また、それを一歩進めて、地域の農産物を使った特徴あるプロダクトを、地域の中小企業がここで学生と一緒に開発×少量生産×限定流通させるプロジェクトに発展させようと、いくつかの企画を準備しています。
 学生が農作物を育て、加工し、きちんとパッケージされた商品にして、店頭で販売する。畑から食卓まで、食と農のつながりのすべてを体験し、そこからさまざまな学びを起動することが出来る。そうした理想的な環境が生み出されようとしているのです。

 テープカットに続いて行われた内覧会では、地元の農家の方や、食品加工に携わる方などに設備を見ていただき、たくさんの方が写真を撮るなどしておられました。業界紙の方からは、「明日からでも生産できる設備が揃っていて、正直驚いた」と言われ、企画・設計した側としては大変嬉しく思いました。

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地元の方々をご案内

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写真やメモを取られる姿も

(続く)

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