2017年度「東日本大震災復興支援 千枚漬けお届けプロジェクト」出発式が行われました

2017年12月13日トピックス

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2017年12月8日(金)、今年で7回目となる「東日本大震災復興支援 千枚漬けお届けプロジェクト」の出発式が、本学京都亀岡キャンパスで行われました。本プロジェクトは、本学元教授 中川重年先生が震災直後に被災地を訪れたことからはじまりました。先生は、そこで見聞した被災地の食事情を知って痛感。京野菜の産地として食文化を支えてきた亀岡市から「京都の食文化を被災地の仮設住宅にお住まいの方々にお届けしよう」と、亀岡市や亀岡商工会議所の協力を得て、2011年の震災の年から毎年行われてきました。

バイオ環境館の前には、プロジェクトに応募した学生たちが、揃いのジャンパーに身を包み、のぼり等を手にして元気に集いました。お届けする千枚漬けは、バイオ環境学部の学生たちが自分たちの手で栽培したカブを本学食品開発センターで漬け込み、袋詰めをした手づくりの品。いわば自信作です。

午後1時、出発式がはじまりました。篠原総一学長より「皆さん一丸となって、しっかり被災地にお届けしてください。くれぐれも風邪などひかないようにがんばってください」と激励のメッセージがおくられました。続いて、副学長でバイオ環境学部長の深見治一教授からは、「被災地はまだまだ復興の途上、現地でしっかりと自分の目で見て様々なことを学んできてください」と挨拶をしました。そして出席された亀岡市市民力推進課の方々とともに、高らかに出発が宣言されました。

この日出発した一行は、プロジェクトに応募した19名の学生たちと、引率のバイオ環境学部食農学科 佐藤隆徳教授、職員2名を加えた22名。夜9時にバスに乗り込み、翌朝には、宮城県石巻市に到着。仮設住宅の3団地や震災復興伝承館などをめぐり、2泊3日(車中泊含む)のハードスケジュールで本学へ帰ってきます。

佐藤教授は、「今年は、台風などの影響でカブの栽培に苦労しました。それだけに心を込めて被災地にお届けしたいですね。今年の1回生にとっては震災があった年はまだ学校の授業で話を聞いたくらいだと思います。震災の恐ろしさを知り、一つの教訓として学んできて欲しい」と語りました。
一行は、元気に石巻市に向けて出発しました。

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