2021年6月26日(土)、27日(日)に映画『マイクロプラスチック・ストーリー』日本語吹替え版のための子ども声優オーディションが京都亀岡キャンパスにて行われ、声優オーディションに応募したお子さんや保護者の方々など約100名のお客様をお迎えしました。
声優オーディションが本学で実施されることが決まってから、学生はKUAS MPS team(Kyoto University of Advanced Sciences, MicroPlastic Story team)というボランティアチームを作ってその運営や撮影補助の準備をしてきました。
KUAS MPS teamには、ボランティア募集に手を挙げた全5学部約40名の学生が登録しており、オーディションに来る子供たちに使い捨てプラスチックごみ削減やマイクロプラスチックによる海洋汚染、SDGsについてより知ってもらえるよう、映画の上映会や打合せ、応援メッセージ作成や「タラヨウ」の葉の名札の準備、マイクロプラスチックの採集体験準備やごみアート作成などを行ってきました。事前準備には登録メンバー以外の学生も駆けつけ、映画やオーディションを盛り上げるべく活動しました。
タラヨウの葉を学内で収穫
学内のペットボトルごみを集めて分類・洗浄
オーディション当日は、主にGBS放送局(放送部)に所属する学生が、映画の佐竹敦子監督から依頼されたオーディションの記録撮影を担当。オーディションにいらした子供たちにオーディション後のインタビューをしたり、会場の様子を撮影しました。放送局以外のMPSチームは、会場までの子どもたちの道案内をかって出たり、これまで大学の講義でまとめたSDGsに関する調査結果を子供たちにわかりやすく披露したり、子供たちと一緒に河川漂着ごみの中からマイクロプラスチックの採集を行ったり、記録写真を撮影したりと自分の得意分野を活かして活動しました。

初めて本学に来るオーディション参加お方の誘導、受付
特に人気を集めたのは「タラヨウ」の葉で作る名札コーナーです。ネームホルダーというと透明なプラスチックケースを思い浮かべますが、今回は、使い捨てプラスチックのものはゼロにしたい、という佐竹敦子監督のご要望を伺って、何がよいだろう?と学生が考え抜いた結果、「タラヨウ」の葉の名札にたどり着きました。子供たちはスタッフが付けているいつもとは違うネームホルダーに、「私も作ってみたい!」と声をかけてくれたり、すべて自然の物でできた名札に感動し、思い思いの絵を書いたり名前を書いたりしていました。
オーディション参加の子どもたちとワークショップ!
身近にあるマイクロプラスチックを採取。
今回、GBS放送局の学生にとっては本格的なオーディションに立ち会うことができ、日頃の成果を存分に発揮できたよい機会となったと思います。さらに、本学にあるすべての学部からボランティアが集まったことで、バイオ環境学部のように特に生物の生態や環境に関する視点や、経済経営学部のような社会的な視点、健康医療学部のような医学的な視点など、科学者のタマゴたちがプラスチックによる海洋汚染といった一つのテーマを学際的な視点で考えることができ、お互いに刺激し合えたことは非常に大きな成果といえると思います。
2日間の最後には、「これで終わりにしたくない!」といううれしい声も。7月15~18日には京都亀岡キャンパスで今回のオーディションで選ばれた皆さんの音声収録を実施する予定で、また学生の皆さんには協力いただきます。
今回の映画の日本語吹替え版製作の協力が終了した後も、KUAS MPS Ambassadorsとして、学内外に向け行動を起こしていくと思います。
2日間、メイキング動画のための撮影・インタビューと大活躍のGBS放送局(部員募集中!)
オーディションに参加した学生も!
学生の感想
体験ブースでタラヨウの葉に絵を書いて楽しそうにしてくれていたのが印象的でした!(バイオサイエンス学科2年)
初めての参加でしたがとても楽しく環境問題に関しても興味をもつことができ、とても充実した時間でした!(経営学科2年)

6月26日 佐竹監督も一緒に記念撮影
6月27日 2日間のオーディションが無事に終了。
*本ニュースの掲載写真は学生スタッフが撮影した素敵な写真も多用しています
(バイオ環境学部 准教授 高澤伸江)
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