キャリア教育の一環として11月20日(土)、本学京都太秦キャンパスで「キャリアフェスティバル」が開かれた。学生の就職活動や将来の仕事選びなどに役立ててもらおうと、様々な業界で働いた経験のある教職員51人が特別講師となり、1、2年生計1378人を対象に、それぞれの経験に基づいて「働く意味」を語りかけた。
この日は、「3密回避」などコロナ対策に万全を期し、学生を30人前後の51クラスに分け、各特別講師が3教室を回る形で実施された。日ごろ指導に当たっている教員をはじめ多種多様な業界で働いていた職員らが、パワーポイントなどを駆使し、豊富な経験を基に「働くリアル」を1回45分間にわたり熱く語った。学生らも「その仕事の大変さとは」「学生時代に備えたことは何か」など質問を投げかけ、熱心にメモを取っていた。
フェスティバル終了後、経済経営学部1年の女子学生は「行動することの重要さをどの講師も強調していた。コロナに負けず、大学時代に様々なことに挑戦したい」と意気込みを話した。バイオ環境学部2年の男子学生も「自分の興味のあることだけに取り組むのではなく、与えられた役割にも目を向けることで開けるキャリアもあることを知った」と感想を述べた。
キャリアフェスティバルは、7月に3年生向けに開催したのが最初。今回は2回目で、1回目に登壇した教職員に加え、新たに11人が参画した。教職員挙げて学生の就職支援を盛り上げようという全学プロジェクトだ。キャリア科目である1年生向け「キャリアデザインⅡ」、2年生向け「キャリア形成実践演習Ⅰ」の授業の一環として実施された。
永守重信理事長の掲げる「社会に貢献できる即戦力となる人材の育成」を実現するため、今年度からキャリア教育の改革を進め、内容を一新。「キャリアフェスティバル」はその目玉行事として企画された。一方で、授業内でも企業関係者から直接話を聞く機会を設けたり、秋学期に入り3年生にはキャリア科目ではスーツでの授業参加を義務付けたり、と実践的なプログラムを実施している。その結果、大学内にとどまらず海外・国内の企業団体でのインターンシップに参加する学生が、前年比2.5倍を超えて増加するなど、早くも成果が出ている。
学生らは、こうしたキャリア教育を受けながら、キャリアサポートセンター、インターンシップセンターをはじめ教職員一体となった全学挙げての後押しを受け、就職活動に臨んでいる。
教職 | 51名 |
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業界 | 人数 |
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研究者・教員 | 12名 |
公務員 | 4名 |
メーカー | 9名 |
インフラ・小売り・商社 | 5名 |
IT | 3名 |
航空・旅行 | 4名 |
金融 | 4名 |
メディア | 2名 |
教育・人材 | 8名 |
(キャリアサポートセンター 山口喜志子)