中西裕樹特任准教授が共著『足利将軍の合戦と城郭』を刊行【全学共通教育機構】

2024年01月11日トピックス

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本学全学共通教育機構の中西裕樹特任准教授(博物館学芸員課程担当)の共著『足利将軍の合戦と城郭』(図説日本の城郭史シリーズ、戎光祥出版)が2024年1月10日に刊行されました。

戦国時代の京都では、室町幕府の足利将軍が周辺の山々に城を築き、やがては洛中に豊臣秀吉の聚楽第、徳川家康の二条城に先駆けて本格的な城郭を営みました。戦国時代の足利将軍については、近年大きく研究が進展しています。本書では、これまでのフィールドワークをベースに、なぜ足利将軍が戦乱の京都に城を築いたのか、将軍の城郭とはどのようなものであったのかについて、当時の記録と城跡現地の遺構から解説しています。

中西准教授コメント

学生の頃から京都の城跡を歩き、前職の江戸時代の城跡に建つ博物館の学芸員であったときにも調査を進めていました。戦国時代の日本列島には万単位で城館が成立しましたが、その大半は存在を記録にとどめていません。しかし、京都周辺では当時の公家の日記などに数多くの城が登場します。戦国時代の城を考える上で、京都は重要なフィールドです。大文字山や嵐山の山頂、清水寺や南禅寺の隣の山など、思いがけない場所で城跡に出会うのも魅力です。これからも京都の城跡に注目しつつ、研究を進めたいと思います。

(全学共通教育機構 担当学部長 西片聡哉)

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