バイオテクノロジー産業の最前線「着色料と食品設計<色を付ける価値と活用技術>」【バイオ環境学部】

2024年01月15日トピックス

「バイオテクノロジー産業の最前線」は、バイオ環境学部の2年生以上が対象の科目です。社会に出てからのキャリアアップを目的に、15回にわたってオムニバス形式で開講しています。産業界(食品、化粧品、医薬品、等)あるいは研究機関の第一線でご活躍されている方を講師にお招きし、講演いただいています。

第15回目は、理研ビタミン株式会社の食品改良剤開発部イノベーションセンターから藤原和広先生をお招きし「着色料と食品設計<色を付ける価値と活用技術>」と題して講演いただきました。

理研ビタミン株式会社は、その名の通り、もともとはビタミンAの抽出から始まった会社です。今では、お馴染みのわかめスープやノンオイルドレッシングだけでなく加工食品用の各種エキスや、食品添加物も製造、販売されています。

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食品添加物の中でも、特に着色料は、一見何となく無くても良さそうに思えます。しかし、ラーメンのスープと麺の色の組み合わせや、お菓子の色づけなど、配色の違いによって美味しさを引き出すことが出来ます。藤原先生に着色料の重要性を説明していただき、学生たちの理解も深まったようでした。

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また、スーパーやコンビニエンスストアなどで商品を陳列する際に、商品によって照明の色を変えたり、退色しやすい商品を着色料で補完したりします。それぞれの商品価値の維持や向上にも役立っていることが分かりました。

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最後に、本学のある亀岡市の工場で生産されている紅麹色素の紹介をしていただき授業を終了しました。

今回で、全15回の授業は終了となりましたが、各企業や研究所において第一線でご活躍の生の声を聞くことができ、インターンシップでの企業研修とはまた違った学びがあったことは学生にとって大変有意義なものとなりました。皆さま、本当にありがとうございました。講師として登壇された先生方に心から御礼申し上げます。

(バイオ環境学部 教授 藤田裕之)

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