研究の絆シンポジウム - 記事一覧2022年度 第3回「研究の絆」シンポジウムを開催【研究連携センター】

2022年11月17日

本学では、各学部の教員が研究分野の壁を越えて連携し、本学ならではのユニークな研究を産み出す試みとして、2021年度より「研究の絆シンポジウム」を定期的に開催しています。

2022年10月5日(水)、京都太秦キャンパス嵯峨野ホールで、2022年度第3回「研究の絆」シンポジウムを対面式とオンライン式のハイブリッドで開催し、多くの教職員および学生が参加しました。今回は「健康寿命」に焦点を当て、バイオ環境学部 坊安恵先生のコーディネートにより、健康医療学部(健康スポーツ学科/看護学科)・人文学部・バイオ環境学部の講演者がそれぞれの研究テーマで講演を行いました。

健康医療学部健康スポーツ学科の瀧本真己先生は、健康維持のためのウォーキングの重要性を示され、京都亀岡キャンパスの広さや階段、坂道の多さを活かしたウォーキングに関する研究状況を紹介されました。

人文学部心理学科の田中史子先生は、被支援者の暮らし方や価値観をもとに、健康保持の方法を個別で設定する必要性について触れ、身体の健康維持が困難でも主体性の尊重が心の健康の保持につながると報告されました。

健康医療学部看護学科の上野千代子先生は、平均寿命延伸によって罹病歴が長期化する中、70歳以上の4割の方が糖尿病またはその予備軍である現状に糖尿病による合併症併発に対する予防・管理の重要性を示されました。特に糖尿病による足の潰瘍(かいよう)予防のため、早期介入の必要性とセルフケア維持のための課題について報告されました。

次に、バイオ環境学部バイオサイエンス学科の藤田裕之先生が講演。日本の平均寿命と健康寿命の約10年の差を縮めるためのフレイル対策の重要性、また若年齢からの生活習慣改善の必要性を示されました。

最後に、本学と亀岡市、基盤研/健栄研との3者で行われている高齢者を対象としたコホート試験の「京都・亀岡スタディ」での取り組みとその成果の一端を紹介されました。

講演後のパネルディスカッションでは、他学部の観点から健康寿命に関するアプローチの提案や質問等があり、異分野との研究連携の可能性を感じさせられ、今後の学内での研究の絆が深まるシンポジウムとなりました。

「研究の絆」シンポジウムは、今年度内に計6回の開催を計画しています。毎回異なるテーマの下で、様々な分野の教員が講演し、これを契機とした魅力ある分野横断型研究の創出を図っていきます。

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健康スポーツ学科 瀧本真己講師

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心理学科 田中史子教授

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看護学科 上野千代子講師

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バイオサイエンス学科 藤田裕之教授

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パネリストたちによる討論会の様子
日時

2022年10月5日(水)16:00~18:00

テーマ

健康寿命

講演者および演題 (発表順)

健康医療学部健康スポーツ学科 瀧本真己講師
「ウォーキングで健康寿命を延ばそう!-亀岡キャンパスでのウォーキングコース作成の取り組み-」

人文学部心理学科 田中史子教授
「『健康寿命』とその先にある問題-超高齢化社会で老いを迎えるということ-」

健康医療学部看護学科 上野千代子講師
「糖尿病になっても健康寿命を延ばそう!-足部の重症化予防に取り組む診療所の現状と課題-」

バイオ環境学部バイオサイエンス学科 藤田裕之教授
「健康寿命延伸に向けた、多面的な評価と取り組み」

コーディネーター

バイオ環境学部食農学科 坊 安恵講師

会場

京都太秦キャンパス南館 嵯峨野ホール + オンライン

【今後の開催予定】

 

開催日

テーマ

コーディネーター

4

12/7(水)
16:00-18:00

“心”とは何か?

人文学部
池田慎之介准教授

5

2/8(水)
16:00-18:00

(調整中)

工学部
川上浩司教授

6

3/1(水)
15:00-18:00

講演会、ポスターセッション等

研究・連携支援センター

(研究・連携支援センター 久島真理)

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